農家代表 よしだ農場 吉田 昌男の想い

農家代表 よしだ農場 吉田 昌男の想い

商工会議所の方から「所沢の農業のことについて話をしてくれないか」との相談があって引き受けたのが関わったきっかけです。息子と一緒に行って、所沢の飲食店の方たちに農業のことを話したのですが、飲食店の方に農業のことを話すのは初めてで、どうなるか分かりませんでしたが、参加者の前向きな姿勢を感じてこれはもしかしたら面白いことになるのではと感じて、そのままの流れで関わり続けていたら、農家代表として役員になっていました。

私の家は所沢の農家なのですが、父親は農業をやらずに不動産業をやっていて、息子の私に農家を継がせたので、20代の頃から所沢で野菜作りをしてきました。今は輸入野菜や安い野菜も出回ってきて、昔とは状況が変わってきて昔のままで同じようなことをしていたら、いつか立ちいかなくなるだろうとは思っていて、農協で役職を持って活動したり、他の農家さんの役に立つことであればノウハウを共有したりと自分の家のこと以外にも活動をしています。だから、商工会議所の方から声を掛けて頂いた時にも、その一環として何かの役に立てればと考えてのことでした。

飲食店と直接繋がることは本当に新鮮です。野菜作りにだけ目を向けていたら見えないことを飲食店の方から教えてもらっています。農家は野菜を作る際に、美味しい野菜を作ることに集中をしますが、飲食店の方は味はもちろん、調理をしてお客さんに提供しますので、味のバランスや見た目というところも重要視していることを知りました。そうしたことはこれからの野菜作りの視野を広げてくれます。

農家と飲食店がお互いにアイデアを交換し、協力し合えばきっともっと色々なことが出来ると信じています。その為にも所沢の農家が力を合わせて頑張らないといけません。農家の環境は変化して昔とは違っては来ていますが、まだまだ個々の農家の力はあります。また、4Hクラブなど次の世代の農家も出てきています。所沢の農家の力をまとめて様々な事に挑戦をしていければ、とこプロは大きくなるはずです。

所沢の農家の力はまだまだありますので、期待していてください。私も若い者に負けずにこれからも挑戦し続けますよ。