原動力は熱い想い。所沢商工会議の鈴木氏のストーリー

原動力は熱い想い。所沢商工会議の鈴木氏のストーリー

所沢商工会議所は、現在はとこプロの事務局ではありませんが、会の始まりから関わってきました。
最初は「きっかけづくり交流会」から着想を得た高橋さんから相談を受けたことでした。それも「地元の野菜を支援するような取り組みをやりたいんだけど、何か出来ないかな?」との立ち話です。商工会議所は、商工業者との付き合いはあるのですが、農業との付き合いが全く無いので、右も左も分からない状態。だからまず農業について勉強をしなくてはと考えて所沢の農家さんで教えてくれる人を探して見つけたのが吉田さんです。吉田さんに講師をお願いして始まった勉強会がとこプロの前身です。
勉強会で学んでいく内に、所沢の野菜に対して何も知らなかったことに気づかされました。また、青果市場を見学に行った時に話しを聞いたら、所沢の野菜に対する評価がすごく高いことにビックリしました。そうして所沢の野菜の良さを知るに連れ、これをちゃんと伝えていかなくてはいけないと思うようになり、商工会議所としては異例なのですが、事務局として無償で一緒になって会の立ち上げに関わることになりました。
実は、途中で頓挫したこともあったんです。その時はもう止めようとしばらく投げ出していたのですが、それでもその内にこのまま無くしたくないと思うようになり、再始動した経緯もありました。そうした大変なことも乗り超えられたのは熱い想いを持って真剣にやっている人がいる会だからで、私も同じ想いを持てたからです。振り返ると本当に大変でしたが、良い経験をさせて頂いたと思えます。商工会議所としても1業者だけでなく、複数の事業者と付き合いの無い農業を支援する取り組みに関われたことは今後の宝になります。「関東商工会議所連合会ベストアクション」に表彰されたのはそれが間違っていなかったことの証です。

とこプロは本当に良い取り組みです。地元の野菜を地元の業者が地元の人に届ける。直売所で買うのとは違って、農家と事業者が一緒になっていることが良いんです。事務局を離れたのは、商工会議所が出来る範囲に留まらないようにするためです。この活動はもっと多くの方が関わって、もっと広まっていく活動になるはず。そして、関わる人が増えることで今までに無かった視点で新しいことが生まれ成長していくと思います。これからも商工会議所は出来るサポートは継続して、とこプロを見守っていきたいと思います。