私の会社は、農家から直接仕入れて飲食店に販売していたので、勉強会に呼ばれた時は会社のことを紹介する程度のことかと思い参加しました。そもそも仕事として飲食店に販売を始めたのは、野菜の流通に違和感を持ったからなんです。農家さんが丹精込めて作った野菜が規格に合わないというだけで捨てられてしまったり、卸を通すことによって鮮度が失われるし、農家さんの収入にも影響が出てくる。もちろん、その方が良い面があるのは分かっていますが、農家さんにとって良いことが出来ないかと考えて始めたのが、野菜を買い取って直接販売することでした。とこプロのコア事業のもとは、私がやっていた仕事になるかもしれません。
ただ、私が会社の事業としてやるのと、とこプロの事業としてやるのでは大きな違いがあります。とこプロの場合は、農家と飲食店以外にも事業者や団体の方なども関わる機会がありますので、三者三様の利害がある中でどうすればみんなが満足をするのかを探さないといけない場面があります。正直、これは私のキャパシティを超えてますね。本当にどうしたらいいんだろうと悩む時もありますが、そんな時は経験豊富なとこプロの理事の方々が、良いアドバイスや解決方法を教えてくださるので、何とかやり続けることが出来ています。お陰で、自分の事業だけでは出来なったことも出来ていますし、思い描いていたこと以上なことが実現出来ています。とこプロは私にとって無くてはならない存在です。
これからもとこプロの事務局としてやり抜いていくのはもちろん、もっととこプロを盛り上げていきたいと思っています。関わる人が増えれば増える程、個々の熱量だけで全体の熱を上げるのは難しくなっていきますし、全体の熱も少しずつ下がってきてしまいます。熱を下げない為には、日々の中でとこプロの想いを発信し続けていくしかないと考えています。その為に流通として、農家の想いを飲食店に伝える反面、飲食店の意見も農家に届けるということをやり続けていきたいと思います。また、事務局としてもとこプロを様々に広めていくためのPRや連携を図っていければと思っています。とこプロがもっと広まると、所沢産野菜を食べる人が増えてきて、結果的に農家さんの収入が増えることに繋がります。ある農家さんからは「とこプロに参加したことで収入が増えたよ」と喜びの声を頂いたことがあります。そうした声を頂けるのが私にとってはとこプロのやりがいになっています。仕事と事務局の業務で辛い時もありますが、これからも農家さんのために頑張ります。